分析は何のために、何を測るかが大事

前回に紹介した山本貴士釈明文書を京大の研究者やNPO関係者に読んでもらったが、大方の感想は何を言っているのか分からないというものであり、これが研究者で国立環境研究所の主任研究者かとあきれ果てていた。
彼が言う「ガイドラインやマニュアルの中には、試料の含水率についての規定はなく、測定は乾燥せずにありのままの状態で行うことになっています」とある。いったい、「ありのまま」とはいつの状態を言うのであろうか。この不法な投棄事件が発生したときの木材チップはどのようなものであったのだろうか。遠方からこんなに水分を多く含んだチップを運んできたのだろうか。「ありのまま」とは、この主任研究員は、「長期間放置し、水分が十分に含まれるようになり、放射能が低い値になる状態」まで待っていることをと言っているのである。まさに不法投棄者の助っ人のような発言である。
また、「木材の含水率70%は一般的に取り得る値であり、特に高すぎる値でないと理解しましたので、含水率にかかるコメントは差し控えるべきであったと考えています」と述べている。木材はいろんな含水率を呈するのは誰でも知っている。100%を優に越えることもあろう。ここではそんな材一般のことが問題ではなく、製材過程を経て排出された木材チップのことである。研究者ならではの誤魔化し表現である。
その文書を滋賀県が事あるごとに市民に配っており、いくつものマスコミが鵜呑みにしている。滋賀県は我々の発表した12400Bq/kgという測定値を撤回しないのかと電話してきた。もちろん相手にしなかった。日本の環境行政の質の悪さである。
不法投棄現場では今日12月19日も撤去作業は始まっておらず、放射能汚染木材チップの一日も早い撤去を望む住民は滋賀県当局への不信感をつのらせている。
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石田紀郎

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「市民環境研究所は、2003年3月に、地域と環境を考える市民・学生の“溜まり場”として生まれ、膝つき合わせての勉強会「環境塾」を中心に、我々を取りまくあらゆる環境問題について、市民の目の高さで考えてきました。
このブログでは、市民研に集う多くの環境関係の団体の情報を含め、新着情報を提供していきます。

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