スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山本貴士氏への質問と抗議の顛末記

 今回の放射能汚染木材チップ事件で大きな役割を果たした人物として国立環境研の山本研究員がいる。すでに本ブログで詳細に記した通り、毎日新聞が私どもの測定結果について報道した記事の中で、県の測定方法について否定的なコメントを言いながら、その後に滋賀県の要請でそのコメント取り下げ、その理由書(2013年12月26日の本ブログ掲載)が住民説明会などで滋賀県琵琶湖環境部循環社会推進課の公的文書として便利に利用され、このチップは大して汚染されていないと言い張る根拠を与えた。そこで、本人に次のような質問をメールで送った。

質問(石田→山本):
1) 木材チップを湿重単位で汚染度を測定することを環境省のガイドラインは明記しているのでしょうか。
2) 排出源から排出される際には汚染度を測定しなくても環境省は問題ないとし、投棄場所での存在状態(排出時とは異なる状態)での測定結果ですべて判断すればよいとされているのでしょうか。
3) このような方法で測定した結果を基にして、放射能汚染木材チップを一般廃棄物として移動し、廃棄処分することは違法ではないのでしょうか。

回答(山本→石田)は以下のようである。
 初めに何点か誤解されていることがあるようですので、ご説明させて頂きます。「コメントを滋賀県の要請で取り下げられた」とありますが、木材の含水率の定義や一般的に取り得る値について私の認識が足らずに結果的に不適切なコメントであったので訂正したのであり、県の要請でコメントを取り下げたのではありません。私が責め負うべきは、新聞記者に訂正を申し入れるのを怠った点であると考えます。次に、「廃棄物処理の専門家であり、滋賀県の判断の重要な位置を占められた」とありますが、今回の木材チップの件に関して県とコンタクトを取ったのは新聞報道以降であり、県の実施した測定やその結果を踏まえての対応に関しては、私は県に判断を促す立場ではなかったということをご理解賜りたく存じます。
1)廃棄物ガイドラインでは、試料をそのまま測定し、水分を含んだ状態で分析結果を報告するようになっています(5-59ページ、備考4)。別途含水率測定を行うよう求めているので(5-58ページ、7.3)、後で乾重量当たりに換算することは可能です。
2)及び3)につきましては、私が回答することは適切でないと考えますので、回答は差し控えさせて頂きます。

感想(石田)
 なるほど県の判断を促す立場ではないが、環境省直轄の国立研究所の研究員であり、廃棄物の放射能測定のマニュアル作成のメンバーであった人物の「コメント撤回」は滋賀県の意にかなったものであり、大いに利用され、この木材チップを一般廃棄物扱いにすることに一役かったものである。
 そこで、次のようなメールを送って、この議論を止めることにした。なぜなら、現実に生じている放射能拡散事件に対面せずに、専門家面する人物とこれ以上の時間を費やしたくないからである。

反論(石田→山本):
 貴兄が委員を務められた「廃棄物等の放射能調査・測定法暫定マニュアル」に関する廃棄物等の放射能調査・測定法研究会(平成23年度)では、「5.灰」で、汚泥に関しては、「試料は含水率を測定し、乾燥重量ベースで報告できるようにしておく」とか、「8.土壌」では、「試料は風乾処理、フルイ分け等の処理を行うと粉塵が飛散し、内部被ばくや周辺の汚染を引き起こす可能性があるため乾燥せずそのまま測定し、別途含水率を求めて、乾燥重量換算を行う」と記されています。
 環境試料の何かの成分を分析するのは、その時点(現在)での情報を得ることだけではなく、その試料の過去(排出・投棄)と未来での環境への影響を推定するために分析するものです。とくに、今回のような経過を辿った試料については、現在だけの情報が求められているのではない。分析には目的があるはずで、単なる分析では環境試料の存在について論じられないことは、廃棄物専門家である貴兄には十分に分かっていたはずです。であるならば、あのような滋賀県への文書は書かないのが科学者の良識でしょう。
 以上、貴兄からの返信についての小生の感想を書きました。これ以上の議論をメールで続けようとは思いません故、再度の返信は求めません。ただし、貴兄の文書が滋賀県当局の大きな論拠として使われ、一般廃棄物としてどこかに運び出され、どこかで処理されたことだけは確かな事実であります。全容が明らかになることを願っています。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

石田紀郎

Author:石田紀郎
市民研ブログへようこそ!
「市民環境研究所は、2003年3月に、地域と環境を考える市民・学生の“溜まり場”として生まれ、膝つき合わせての勉強会「環境塾」を中心に、我々を取りまくあらゆる環境問題について、市民の目の高さで考えてきました。
このブログでは、市民研に集う多くの環境関係の団体の情報を含め、新着情報を提供していきます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。