滋賀県は自らの過失をまず問うべきである

 3月26日(水)の夜に、「安曇川世代交流センター」で滋賀県が木材チップ撤去の住民への説明かが開催された。県の『安全・安心宣言』の場であり、この重大な不法行為の全容の説明はなされなかった。確かに、汚染チップ除去・搬出後の投棄現場の放射線量は低下しており、住民にとっては一安心である。これは県が自慢することではなく、もとに戻っただけである。次には搬出先、すなわち持ち込まれた土地周辺の住民が知らないままに放射能汚染に曝されているのである。
 滋賀県は全容を明らかにしない理由として、「公表しないという前提で受けた情報がある」とか、「不測の不利益が予想される」とか言っている。ならば、百歩譲って、しばらくは待つとしても、県が管理する河川敷(カギのかかった門扉がある)に不法に投棄させてしまった県の責任をまず明らかにすべきである。
 県の過失が住民を不安に陥れたのであり、放射能汚染という実害を被らせたのである。「不測の不利益」を受けたのは住民である。その原因は県にある。なぜなら、この門扉のカギの管理は県にある。住民の告発と警察の捜査とは関係なく、まずは県の過失を自ら処分すべきではないか。「不測の不利益」などとお為ごかしを言う資格は県にない。
スポンサーサイト

「こどもたちに 風を 光を 花を」こども検診医療基金・関西のつどい

 福島原発が崩壊して3年。大地を人を傷つけて原発の崩壊はまだまだ続く。もっとも被害を受ける子どもたちの保護政策は進むどころか後退しつづけている。「こども検診医療基金・関西」の皆さんはこの現実に立ち向かっておられる。市民環境研究所もその動きを応援しています。基金1周年記念のつどいが開催されますのでお伝えします。ぜひご参加ください。
 日時:2014年4月12日(土) 午後2時から
 会場:ひと・まち交流館(河原町通五条下ル)
 講演:放射線による健康への被害 津田敏秀(岡山大学)
 参加費:500円

滋賀県知事がまずやるべきことは

 2月20日の京都新聞によると、嘉田知事は環境省を訪れ、「谷津龍太郎事務次官と面談。高島市内の鴨川河川敷に放射性セシウムに汚染された木材チップが放置されている問題で、国が処理する指定廃棄物の基準値以下の廃棄物を受け入れられる広域処理施設の確保などを求めた。」とある。
 なぜ滋賀県の知事が処理施設を求める必要が現段階であるのだろう。高島木材チップ事件を受けて、知事がやるべきことは、放射能汚染物の拡散を防ぐことではなかろうか。福島から指定廃棄物のみならず、放射能汚染物を全国に拡散しない政策の要請をすべきであろう。わざわざ指定廃棄物以下のものを処理する施設などと言うのは、指定廃棄物にたっぷりと水を含ませて一般廃棄物に見せかけた滋賀県の無様な処理を正当化するための芝居と読める。今回の木材チップ事件への県の対応を県議会で大いに
質問し、議論してもらいたいものである。

遅まきながら、滋賀県が不法投棄関係者を刑事告発

2014年3月4日に滋賀県は高島での木材チップ不法投棄関係者を刑事告発したと発表した。すでに市民団体からの告発を受けて、県警が強制捜査を開始するとの情報を得ての慌てぶりの告発である。以下の文書は滋賀県が発表したものである。
 不法投棄関係者の行為が明らかにされるだけでなく、滋賀県の無作為と不当行為が明らかになることを住民・市民として強く願う。

滋賀県発表文書
一級河川鴨川およびその周辺における木くずの不法投棄事案に関する告発について滋賀県は、一級河川鴨川の河川敷およびその周辺における木くずの不法投棄事案について、廃棄物の処理及び清掃に関する法律および河川法違反の疑いで、本日、滋賀県警察本部に告発状を提出しましたので、お知らせします。
                    
                          記
1 行為の概要
被告発人は、平成25年3月15日ころから同年4月30日ころまでの間、滋賀県高島市安曇川町下小川字北浜1105番2他地先の一級河川鴨川河川管理用通路他において、次の違法行為を行った疑いがある。
(1) 産業廃棄物である木くず合計約310立方メートルを、通路の不陸の整備を装い、長さ約573メートル、幅員最大約4.9メートル、厚さ最大約0.27メートルに亘って敷き均すなどにより、廃棄物の不法な投棄を行った。
(2) 河川の管理者である滋賀県知事の許可を受けず、かつ法定の除外事由がないのに、長さ約573メートル、幅員最大約4.9メートル、厚さ最大約0.27メートルに亘って廃棄物である木くずを敷き均し、もって、同河川区域に面
積約1,836平方メートル、体積約262立方メートル、同河川保全区域に面積約208平方メートル、体積約48立方メートルの同木くずを敷設したことにより土地の形状変更を行った。  以上


本日3月8日は「バイバイ原発きょうと」集会です。午後1時に円山野外音楽堂に集まり、歩きましょう。

放射能汚染木材チップが撤去された河川敷
 
 地元の住民に、木材チップ撤去後の河川敷を見せるとの通知が入ったと聞き、現場に出かけて行った。住所氏名を書かされて、土壌サンプル採取も許可制というが、ここで争っても仕方がないと県の意に従って河川敷に入る。見学時間はわずか1時間だけ。
 住民の視察が終わった後に市会議員が来るらしい。県職員は10名ほどいた。さすがに警察はいなかった。敷き詰められていたチップはなくなり、3mほどだった道路の幅以上の長さで土がはぎ取られ、チップと一緒に持ち出されたようで、竹薮の地面よりも20センチは低くなっていた。鴨川に雨水を流したと思われる溝も掘られていた。
 今回は数カ所で土壌を採取して持ち帰った。我々が採取した場所で同じサンプルを県も欲しいというので渡した。県には植物や河川の底質や竹薮の土壌調査をやる気がないらしいが、今日は見学だけで質問は受け付けないというので聞くのを止めた。今後は良質土壌を撤去部分に敷き詰める計画という。
 県は完全浄化と原状回復をして、住民に河川管理者として謝罪し、本事件の全容を明らかにしなければならない。高濃度汚染チップはどこの県に持って行かれ、どのように処分されたのだろう。こんな滋賀県方式が全国に蔓延しないように監視を強めなければ。

20140303河川敷

木材チップ撤去完了で住民に現場公開

 各紙の報道によると放射能汚染木材チップの撤去作業が完了した模様である。昨日、住民立ち会いのもとでの環境調査が実施されたとのこと。周辺の方々はほっとされただろう。しかし、この事件の責任追及はこれからである。環境調査もどれほど誠実にやられるのかを見極めたい。
 明日3日に現場に出かけるので詳細はその後に報告します。
プロフィール

石田紀郎

Author:石田紀郎
市民研ブログへようこそ!
「市民環境研究所は、2003年3月に、地域と環境を考える市民・学生の“溜まり場”として生まれ、膝つき合わせての勉強会「環境塾」を中心に、我々を取りまくあらゆる環境問題について、市民の目の高さで考えてきました。
このブログでは、市民研に集う多くの環境関係の団体の情報を含め、新着情報を提供していきます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR