滋賀県知事への要望書を提出/ 「高島の不法投棄木材チップの処置に関する要望書」

12月26日午前に滋賀県庁に出向き表題の要望書を嘉田知事宛に提出した。滋賀県民3名と私の4名が参加した。提出文書は本ブログの12月25日版に掲載してあり、当日までに全国から267の賛同団体・個人が連名した。
県側の出席者は琵琶湖環境部/ 循環社会推進課・廃棄物監視取締対策室と土木交通部/ 流域政策局・河川港湾室の担当者である。県は撤去開始に至までの経過も含めて公開しない方が良いと判断したというだけで、高濃度に放射能で汚染された危険な物の撤去作業であるとの認識はなく、風によって飛散しそうなら水をかければ済むことだという。
投棄した業者については警察と相談しながら調査中であるという。
この撤去作業を実施しているのは誰なのかも明らかにせず、県の表現では「善意の第3者」であるというので、住民は飛散防止対策などを「善意の第3者」に要求すればよいのかと質したところ、そのような要求は県に言うべきであり、「善意の第3者」に求めるのはお門違いだという。
この事業の責任は県にあるのかと質すと、責任は県にはないという。ならば、なぜ、県職員3〜4名が撤去作業もしないのに現場に立ち会っているのだろう。この点も含めて嘉田知事は我々の要望事項に真摯に答えるべきだ。

現場に立つ県職員
▲撤去現場と立ち会っている県職員
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撤去作業始まる

 昨日(12月24日)から不法投棄木材チップの撤去作業が何者かによって始まったと知らせが入った。県の職員が立ち会いで作業をしていたが、午後からは雨(名物の「高島しぐれ」)が降ったので早々と終了したという。始まったからにはまず現場を見ることが大事と25日午後に再び現場に行く。
 写真のように撤去作業が始まっており、迷彩服、ヘルメット、マスクを着用した作業者が2名と他に1名が門扉内で働いており、県の職員3名が道路からの侵入を柵で阻止していた。
 チップが入れられたと思える土嚢が数個見えた。チップを重機で掘り起こす作業はなく、静かなものだった。まだ撤去の作業手順が十分に確立していないように思われる。県の職員は、作業現場をあまり覗き込まないでくれ、顔が分かる写真撮影は控えてくれ、撤去作業には県のお金は使っていないなどと話してきた。

撤去作業風景-1
▲撤去作業風景—1

撤去作業-2
▲撤去作業風景—2

放射能汚染廃棄物の不法投棄がありませんか

 比叡も比良も雪景色を眺めながら高島市の鴨川に向かった。三連休の月曜日であるから放射能汚染木材チップの撤去作業はやられていないだろうが、学習会に参加する前に現場に立ち寄った。ブルーシートで覆われたチップの様子には変化がないが、入り口の門扉の内側には借りてきたと思われるショベルカーが写真のように置かれている。横には簡易トイレもある。明日から撤去作業を始めるのだろうか。誰が不法投棄したのか、どこから来たのか、誰が撤去するのか、どこに持って行くのかについて全て極秘である。まさに、特定秘密保護法の先取りのようである。今は高島市の現場が明らかにされたが、全国に同じような不法投棄、放射能拡散があるのでは。あなたの町は大丈夫ですか。

今日の高島チップ投棄現場(2013年12月23日)

▲今日の高島チップ投棄現場(2013年12月23日)

琵琶湖湖畔(高島)に不法投棄された木材チップ/チップの撤去・搬出・移送についての要望書に賛同を

今年4月に滋賀県高島市に不法投棄された木材チップの処置について、滋賀県は 撤去と原状回復の手順を説明するばかりで、この放射能汚染チップの出所、搬入 者や搬出先などの詳細を全く公表していません。この木材チップは、県の測定で 最大3900㏃/kg(Cs・含水率66%)、NPO市民環境研究所の測定で最大12000 ㏃/kg(Cs・風乾)で、全量は約400トンあります。
高島の事例は氷山の一角で、全国的に起こっていることかも知れません。
そこで、チップの搬出先はどこか、最終処分はどうするのかなど、事態の全体を 把握するため、滋賀県に下記の要請書を提出します。
提出に賛同いただける方(個人・団体どちらでも)は、ご連絡をお願いします。
(拡散歓迎)
【賛同連絡】12月25日正午までにお願いします。
お名前または団体名:
都道府県名:
連絡先電話など:
賛同の情報は、滋賀県への要請書提出以外には使用しません。
賛同連絡先:山田吉則  yamada@littlecampus.net


滋賀県への要望書

分析は何のために、何を測るかが大事

前回に紹介した山本貴士釈明文書を京大の研究者やNPO関係者に読んでもらったが、大方の感想は何を言っているのか分からないというものであり、これが研究者で国立環境研究所の主任研究者かとあきれ果てていた。
彼が言う「ガイドラインやマニュアルの中には、試料の含水率についての規定はなく、測定は乾燥せずにありのままの状態で行うことになっています」とある。いったい、「ありのまま」とはいつの状態を言うのであろうか。この不法な投棄事件が発生したときの木材チップはどのようなものであったのだろうか。遠方からこんなに水分を多く含んだチップを運んできたのだろうか。「ありのまま」とは、この主任研究員は、「長期間放置し、水分が十分に含まれるようになり、放射能が低い値になる状態」まで待っていることをと言っているのである。まさに不法投棄者の助っ人のような発言である。
また、「木材の含水率70%は一般的に取り得る値であり、特に高すぎる値でないと理解しましたので、含水率にかかるコメントは差し控えるべきであったと考えています」と述べている。木材はいろんな含水率を呈するのは誰でも知っている。100%を優に越えることもあろう。ここではそんな材一般のことが問題ではなく、製材過程を経て排出された木材チップのことである。研究者ならではの誤魔化し表現である。
その文書を滋賀県が事あるごとに市民に配っており、いくつものマスコミが鵜呑みにしている。滋賀県は我々の発表した12400Bq/kgという測定値を撤回しないのかと電話してきた。もちろん相手にしなかった。日本の環境行政の質の悪さである。
不法投棄現場では今日12月19日も撤去作業は始まっておらず、放射能汚染木材チップの一日も早い撤去を望む住民は滋賀県当局への不信感をつのらせている。

滋賀県は高濃度汚染を無視する

鴨川に不法に投棄された木材チップの放射能を測定した結果を地元に報告し、毎日新聞(2013年11月21日)に報道された(資料1)。その記事には記者が取材した二人の研究者のコメントが掲載されている。一人は国立環境研究所の山本貴士さんで、もう一人は福島大学の塚田祥文さんである。両者とも、滋賀県が行った測定方法に疑問を投げかけている。すなわち、市民環境研究所の採用した方法(木材チップを風乾して測定する)を支持し、滋賀県が採用した、水を大量に含むままの試料を測定する方法に対して疑問を表明している。
そこで滋賀県は再調査し、以前と同じ方法で測定して3900ベクレル/kgを最高値とする測定結果を公表した。その上で、山本貴士さんに働きかけて、毎日新聞紙上で表明したコメントを撤回するように求めたようである。そして、資料2のようなコメント撤回の文書を山本さんが提出し、住民やマスコミへの再調査説明会などでかならず配布している。この山本釈明文書が、水分を大量に含んだままの試料を測定する方法は妥当だと言っているから、滋賀県の測定は正当であるというのである。そして、市民環境研究所の測定結果は間違っており、県のチップ対策には反映しないと表明した。
筆者にはこのコメントは何を言っているのかさっぱり分からない。国立研究所の研究者ですから、もう少し普通の者でも分かるように書かないと、滋賀県の圧力か泣きつきに負けて書いたとしか思われない。この見解へのコメントは後日掲載する。そして、この見解を利用して、このチップの処理対策は進みだしたのである。
資料1−20131120毎日新聞記事
資料1−20131120毎日新聞記事
資料2 山本釈明文書
山本貴士釈明書*

琵琶湖湖岸に投棄された大量の木材チップから きわめて高い放射能を検出

滋賀県湖西地方の高島市の琵琶湖湖岸に300トンもの木材チップが不法に投棄されて9カ月だという。未だに撤去されないままに周辺環境の汚染が続いている。
滋賀県の調査では3900ベクレル/kgのセシウムが検出された。地元住民の要請を受けて市民環境研究所の放射能測定チームも木材チップと周辺土壌中に含まれるセシウム137とセシウム134を測定した。採取した試料は常温で風乾したのちに測定するという常法を採用した。
4点の測定結果は6880、7390、8900、12400ベクレル/kgと高い値であった。ブルーシートを被せたままに放置しておける値ではなく、飛散せず、周辺を汚染しない状態に直ちに移して保管すべきである。
■写真上:投棄された木材チップ
■写真下:シートで覆われた投棄木材チップ
投棄された木材チップ
シートで覆われた投棄木材チップ
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石田紀郎

Author:石田紀郎
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「市民環境研究所は、2003年3月に、地域と環境を考える市民・学生の“溜まり場”として生まれ、膝つき合わせての勉強会「環境塾」を中心に、我々を取りまくあらゆる環境問題について、市民の目の高さで考えてきました。
このブログでは、市民研に集う多くの環境関係の団体の情報を含め、新着情報を提供していきます。

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